iPhone4からジャイロセンサーが搭載されますが、Nintendo3DSもモーション(加速度)センサーとジャイロセンサーが搭載されるという事で、すっかり携帯端末では標準的なセンサーになってきました。
それぞれがどんなものか簡単なまとめを。
■加速度センサー
上下/左右/手前と奥の3方向にかかる速度を計測するセンサーです。
iPhone以外のセンサーは違う場合も有るのかも知れませんが、iPhoneの場合は重力の成分も入ってきます。
その為、固定して持っていても下向きに1Gの力が掛かっている事が分かります。
Wiiリモコンもこのセンサーが入っています。
端末の傾きは3軸に掛かった力から大体計算できますが、基本的に計測できるのは直線的な動きで、センサーのある位置を中心に端末を回転した場合、正確にどのように回転されたかは計算できないのが弱点です。
■ジャイロセンサー
端末の角度や回転速度を計算するセンサーです。
加速度センサーは基本的に直線的な動きしか計測できなかったですが、ジャイロセンサーと組み合わせる事で、より正確な動きを計測できるようになります。
Wiiリモコンと接続してセンサーの感度を上げる「Wiiモーションプラス」は、ジャイロセンサーが入っています。
最近は加速度3軸とジャイロ3軸の、6軸センサーがトレンドになりつつあるようです。(6軸でも、ジャイロセンサーじゃなくて、電子コンパスのアプリなどで使われている地磁気センサーとの組み合わせの事もあるようです。)
PS3の初期のコントローラーには付いていなかったですが、現在のコントローラーには、加速度&ジャイロの6軸のセンサーが入っています。
iPhone4凄いなーなんて思う人も多いと思いますが、実はSoftbankの前のVodafone時代に発売された携帯では既に実現されていて、星空を眺めるアプリがプリインストールされて販売されていました。
iPhone4、Wiiリモコン+Wiiモーションプラス、PS3、Nintendo3DSとセンサーが入っている事が普通になってきているので、これからのゲーム機や携帯端末のソフトウェア開発では、これらセンサーをうまく使って行く事は必須になるのでしょうね。
Nintendo3DSとiPhone4の違いとしては、iPhone4は地磁気センサーやGPSも入っているので、端末の動きに加えて、端末の位置や東西南北の向きを使ったアプリも作れるので、場所が関係するようなアプリは、iPhone4の方が面白いものが作れるのではないかと思います。
※Wiiリモコンを使ったプログラムを組んでみたいって方には、こんな書籍もありますよ。
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