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2012/09/27

iPhoneアプリをiPhone 5に対応させる

iPhone 5は今までの機種と違って縦に長い画面になりました。

iPhone 4 / 4SのRetinaディスプレイが、ポイント数だと320×480、ピクセル数だと640×960でしたが、iPhone 5はポイント数で320×568、ピクセル数で640×1136になります。

ホーム画面を見ると、アイコンが1列分増えて、アプリを目一杯入れてる人にとっては、変にフォルダ分けしなくても良くなったので、随分と便利になったのではないでしょうか。

 

iPhone 4S以前のアプリをiPhone 5で動かすと、縦方向はセンタリングして表示されます。

電波の強度や、バッテリ残量などが表示されているステータスバーの部分も、アプリの画面のすぐ上に表示されるので、特に大きな違和感無く使えるようになってます。

ただ、上下の黒い部分を放って置くのももったいないですよね。

アプリがフルスクリーンで動くように変更するのはあっけない程簡単です。

 

起動中に表示する画像(Default.png)の、iPhone 5の画面サイズに対応したものを用意して追加するだけです。

Retinaディスプレイ対応をしたアプリだと以下の2つが入っていると思います。

・Default.png → 320×480ピクセルの画像
・Default@2x.png → 640×960ピクセルの画像

 

上記に加えて以下の画像を加えます。

・Default-568h@2x.png → 640×1136ピクセルの画像

XCodeの左側のペインの一番上の「XCodeのアイコン+プロジェクト名」の部分を選択、右側のペインで「Summary」を選んで表示される中にある、「Launch Images」にも「Retina(4-inch)」という新しい項目が増えています。(今までのは「Retina(3.5-inch)」となってます)

 

これでビルドして実行すれば、フルスクリーンで動作します。

 

ただ、320×480ポイント固定で作っていた画面は、画面の上部に寄せられた状態で動くと思うので、何もしないセンタリングされた状態の方が良かったっていうアプリが多いかも知れません。(UITableViewControllerで作った画面などは、そのままでフルスクリーン表示されます。)

 

画面サイズの対応方法は、AutoLayoutを使う方法と、自前で調整していく方法と2種類あると思いますが、これについては気が向いたらまたの機会に書きます。

 

ビルドに関しては、AdMobなどの外部のライブラリを使っている場合はリンクでエラーになる場合があります。

これはiPhone 5(armv7s)向けにビルドされていない場合に起きます。

「Build Settings」の「Architectures」や「Valid Architectures」を、「armv7」に変更するとリンクできるようになります。(この状態でAppleの審査を通るかは未確認です。)

XCodeを使って作られているライブラリであれば、リビルドするだけで対応できると思うので、心配な人はarmv7sに対応したライブラリが出てくるまで待ってみても良いかも知れません。

今回はこの辺で。

 


※iPhoneアプリ開発に関する投稿を今から始めるiPhoneアプリ開発にまとめました。

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