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2012/06/28

FacebookがiOS 6に対応する意味を考える

前々から噂になったりはしてましたが、iOS6でFacebookに対応することが発表されました。

この秋に終わることが決まったiTunes StoreのPingが公開された時、Facebookに対応していたのにもかかわらず、あっという間に閉ざされた時から、あまり関係性は良く無いのかなーと勝手に思ってましたが、その後進展が有ったということでしょうか。

勝手な憶測にはなりますが、対応することが決まった鍵はGoogle+じゃないかなーと思ったりします。

 

GoogleがGoogle+を頑張っている訳は、対Facebookだと思いますが、その理由は広告モデルの変化じゃないかと思います。

Googleはユーザーが見ているコンテンツであったり、検索しているワードから「推測」して広告を出して成功したきた訳ですが、Facebookはそれに加えて、ユーザーが入力したプロフィールであったり、「いいね」した行動であったり、ユーザーの「意思表示」をベースに広告を出すことができます。

さらにソーシャルのトラフィックが増えて来てるとなれば、自社の広告ビジネスを考ると何としてでも取りに行かないとということで、Google+ということだと思います。

 

Facebookが7億以上のアカウントがあって、Google+はまだ2億も無いくらいという状況で、思ったより伸びは急激ではないですが、着実にユーザーは増えて来ている状況です。

GoogleがFacebookと対抗するための武器が、検索 & 携帯(Android) & 写真(Picasa)あたりだと思います。

検索はFacebook内にも検索があるので一旦置いといたとして、FacebookはGoogleのPicasaに対抗するためにInstagramを買い、残るは携帯電話をどうするかということなのかと。

 

FacebookはFacebook Phoneという電話を作ることにチャレンジしてましたが、うまくは行ってないようです。

なぜ電話かというと、広い意味で考えるとソーシャルアプリと言ってもよく、且つ誰もが使っているアプリである携帯電話のアドレス帳を、Facebookに登録されている情報で置き換えて、Facebook内のアプリとの連動を簡単にするという構想なのかなーと思います。

上場した資金を元に今度こそは!ということなのかなーと思ってたのと、業績を上げる上で重要なキーとなるモバイルでの決済が、iOSではAppleの決済を使うことになるので、すんなりiOSに対応しますということにはならないだろうと思ってたのに意外でした。

 

Appleと組んで、まずはGoogleのAndroidと対抗しつつ、モバイル分野でもFacebookのプラットフォームを広めようということなんですかね。

それだけだとすると、既にFacebookのiOSアプリもあって、iOSに組み込むためのSDKもあるので、あまり魅力がある組み方じゃないようにも思えますよね。

Appleから何かいい条件が提示されたんですかねー。

 

開発する視点で見ると、iOSのSDKに組み込まれた方が作るのが簡単になるのでいいんですが、Facebookがどこを見ているのかは気になります。

 

AppleがGoogle Mapをやめて独自のMapを使う事を発表して、AppleとGoogleの関係も少し変わって来たようですし、Apple、Facebook、Googleの3社の動向は要チェックですね。

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