Appleが開発者向けのイベント(WWDC)に置いて、iOS 6の機能を発表しました。
既に目玉となる機能については、わかりやすくまとめられているサイトがありますが、細かいところでは開発としては要チェックの機能もあります。
アップル、iPhoneの次期OS「iOS 6」を発表〜3Dマップ・音声ナビなど200以上の機能を追加し今秋公開 – Touch Lab
Appleが「iOS 6」発表 地図アプリ刷新、Facebook統合など200以上の新機能 – ITmedia
他にも開発者としては要チェックな記述がAppleのページにあります。
AppleのiOS 6ページを見ると、主要な機能ごとに説明が書かれています。
■Passbook
日本でどの程度準備が進んでいるのかは不明ですが、「Pass Kit API」というAPIが追加されて、iOSで管理されるPass(クーポンとか入場券)を配信したりできるようになるようです。
■Game Center
新しいMac OS「Mountain Lion」からMac OSもGame Centerに対応します。
画面サイズや入力方法の違いなどから、対応できるゲームは限られてきそうですが、iPhoneとMacで対戦みたいなこともできるようになります。
Game Kit自体に新しいAPIも増えるようです。
■カメラ
フォーカスや露出のコントロールをAPIからできるようになるようです。
ハードウェアのスタビライザーと連係するようなこともできるようになるようです。
■In-App Purchase
・In-App Content Purchasing
アプリの中からiTunes StoreやApp Store上のコンテンツを購入、ダウンロードできるようになるそうです。(今まではSafariが起動して、その後、「App Store」アプリか「iTunes」アプリが起動して、それぞれのアプリの中で購入、ダウンロードしていた)
開発者としては、新作アプリの中で、過去にリリースしたアプリを紹介することがますます重要になりそうです。
シリーズ作品であれば、シリーズを重ねるごとにレバレッジが効くようなリリースができるようになるのではないでしょうか。
・In-App Hosted Content
これが一番注目の機能かも知れません。
アプリ内課金で配信するコンテンツを、Appleのサーバーで管理できるようになるようです。
画像や音楽などでなく、ゲームのデータなどもOKなのかなど、今の所詳細は不明ですが、個人の開発者でもアプリ内課金に対応しやすくなるので、大注目の機能ではないでしょうか。
■Safari
iOS 6からWeb Audio APIや、CSSのfilterを使ったpixel effectが使えるようになるそうです。
また、画像や動画をPhoto Libraryからアップロードできるようになるようです。
ダウンロード系の機能は相変わらずのようですが、アップロードができるようになるだけでも、iOSアプリを作らなくてもWebアプリで十分という所が出てくるかも知れません。
iOS Developer Programを契約している人は、「What’s New in iOS 6」というドキュメントで新機能や変更点を確認できます。
UIKitなど既存のフレームワークにも、色々と追加/変更があったりして、iOS自体が結構大きなプラットフォームになってきたので、全てを把握するのが難しくなって来た印象です。
断片化が進むAndroidとは違って、確実に開発者と共に進化して行ってる感じが凄いですね。
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