PlayStationMoveが出ましたね。案外とひっそりでしたが。
Wiiの二番煎じじゃないかという感じですが、確かに着想としては二番煎じだと思いますが、ハード的にはそこそこ違いがあります。
ハードの違いと、Moveで遊んでみた感想です。
■Wiiリモコン&ヌンチャク
「Wiiスポーツ リゾート」が発売された時に、外付けで付ける「Wiiモーションプラス」というのが出ましたが、これを付けた状態でMoveと比較します。
11月22日には、Wiiモーションプラスが内蔵されたリモコンも発売予定になっています。
このWiiモーションプラスを付けた状態で、直線的な動きを検出する加速度センサーと、回転を検出するジャイロセンサーが揃った状態になります。
ヌンチャクはジャイロセンサーが入っていません。
Wiiリモコンが画面上のどこを指しているかは、センサーバーから出力される赤外線を、Wiiリモコンが受光して検出しています。
Wiiのメニューで、センサーバーがテレビの上にあるか下にあるか設定する画面がありますが、Wiiリモコンが受光した光を元に、画面のどこを指しているかを計算するので、センサーバーがどこに置かれているかは、計算するのに重要な情報になってます。
加速度センサーとジャイロセンサーについては、以前投稿した「モーション(加速度)センサーとジャイロセンサー」にも少し書きました。
任天堂の「社長が訊く『Wiiモーションプラス』」のページにもセンサーについてのインタビューがあります。
■PlayStationMoveのモーションコントローラとナビゲーションコントローラ
モーションコントローラには、加速度センサーとジャイロセンサーが入っていて、この部分はWiiリモコンと同様です。
Wiiリモコンとの違いは、さらに地磁気センサーがあることと、先端の発光する球の部分です。
地磁気センサーは方向を検出するセンサーで、iPhoneの電子コンパスなどで使われているセンサーです。
方角を何に使うの?って疑問があるかも知れませんが、北を向いているとかを検出して使う事は無いかも知れませんが、方角が分かるという事は、テレビに向けている向きからどれくらい方角が変わったかが分かるということなので、Wiiリモコンと比べると、やれる事は多そうです。
先端の球はPlayStationEye(カメラ)で認識していて、場所を検出しています。
「Beat Sketch!」では、この空間上の場所を認識して絵がかけるようになっています。
Wiiリモコンではレーザーポインタのようなもので画面を指している感じですが、PlayStationMoveでは空間上の動きを認識しているので、お絵描きのようなソフトを作った時には違いが感じられると思います。
では、PlayStationMoveではWiiリモコンのような画面を指している感じの動きはできないのかと言うとそんな事はなくて、球の位置が分かって、加速度センサーやジャイロセンサーでモーションコントローラの姿勢を検出できるという事は、どの位置からどこを向けて持っているかが分かる事になります。
テレビとの距離と、テレビのサイズで、どの程度傾けた時にどこを指しているかが変わってきますが、このあたりはキャリブレーション(補正)をしてからゲームを始めるような作りになっています。
まとめると、Wiiリモコンが画面上のどこを指しているかと、Wiiリモコンの姿勢の検出だけなのに対して、PlayStationMoveは、空間上の位置、モーションコントローラの姿勢、方角、空間上の位置+姿勢から画面上のどこを指しているかが分かるという違いがあります。
ナビゲーションコントローラには、センサー類は入っていません。
Wiiはヌンチャクにも加速度センサーが入っていて、ヌンチャク側の動きも使って遊ぶゲームがありますが、PlayStation Moveでは両手の動きを使う場合は、モーションコントローラを2本用意して遊ぶ感じになるようです。
こんな感じで、体を動かして遊ぶという発想は同じでも、実現しているハードの仕様的には結構違いがあります。
PlayStationMoveで遊ぶには何があればいいのーって事で、遊んでみた感想なんかも交えつつ、必要なものを紹介します。
■PlayStationEye(カメラ)を既に持っている人
「PlayStationMove モーションコントローラ」と、対応のゲームを買えば遊べます。
■PlayStationEyeを持っていない人
大部分の人はこちらでは無いかと思いますが、ゲームとセットになったパックを買うのがお勧めです。
3種類あるので好みに応じてですが、バイオハザードが好きならバイオハザード5とのセット、ガンシューティングが好きなら「BIG 3 GUN SHOOTING」とのセット(シューティングアタッチメントも付いてます)、それ以外の方はPlayStation Move スターターパック(Beat Sketch !が付いてます)って感じでしょうか。
自分はスターターパックを買ったので、まずは「Beat Sketch!」の感想から。
東京ゲームショウ2010で体験済みでしたが、音に合わせて絵を描いて行く感じが新鮮です。
ただゲームの絵柄は12種類くらいしか入ってないようなので、その後は自分で絵が描けるような絵心のある人じゃないと面白く無いかも知れません。
画面上の色を混ぜて油絵っぽい事ができたり、結構本格的なお絵描きツールなので、凄い人が描くとかなりの絵が描けそうな雰囲気です。
お子さんがいる家庭だとわいわい楽しめるんじゃないかなーと思いました。
何となく面白そうだと思っていたゲームは「街スベリ」だったので、合わせて買ってみました。
このゲームの変な設定やB級感に惹かれる人はやってみてもいいとは思いますが、それほど夢中になる要素は今の所感じられないので、あまり強くお勧めできる感じのゲームではなかったです。
全部遊んだ訳ではないので、これから何かあるのか分かりませんが、凄く爽快感があるかというとそうでもなく、もう1つ何かが足りない感じがしました。
スターターパックに付いて来た体験版をやってみて面白かったので「スポーツチャンピオン」も買ってみました。
結局、これが一番面白いです。
卓球/ディスクゴルフ/アーチェリー/ビーチバレー/グラディエーター/ボッチボールが入ってます。
空間を検出している場面も、画面の位置を指して遊ぶ場面もあるので、PlayStation Moveのモーションコントローラの特徴を存分に使っているゲームだと思います。
Wiiとの違いを感じてみたいって人にもお勧めです。
基本的にモーションコントローラが1本あれば遊べますが、2本使うとより面白いゲームがあります。
二人で遊ぶときはどっちにしろもう1本必要になるので、二人で遊ぶ予定がある人は、もう1本モーションコントローラを買っておいても損は無いと思います。
結局のところ、WiiもPlayStationMoveも面白いのはスポーツでした。
あと、バイオハザードを買う人は、通常のPS3のコントローラー+モーションコントローラでも遊べますが、ナビゲーションコントローラを買って、ナビゲーションコントローラ+モーションコントローラで遊ぶ方が遊びやすいと思います。
あと、特に新型のPS3を使っている場合ですが、PS3のUSBポートから充電するとすると、ポートが足りないって事が有るかも知れません。
別売りの充電スタンドは、コンセントから充電できるので買っておくと便利です。
モーションコントローラ2本でも、モーションコントローラ+ナビゲーションコントローラでも充電できます。
最後に、その他の発売済みのMove対応タイトルも貼っておきます。
PlayStationMoveを買おうか迷っている方。スポーツチャンピオンはなかなか面白いですよ。
Wiiスポーツが好きならお勧めです。(登場人物の絵はアメリカン過ぎますが・・・)
>着想としては二番煎じ
エンドユーザー的にはそう見えてしまうんですけど
Wiiがでる遥か前から特許自体はでてたんですよね
むしろ特許を監視して人間からすると
Wiiがパクった印象をうけましたw
コメントありがとうございます。
特許のことまでは知りませんでした。
勉強になります。